総ビリルビン〜初めて耳にする方へ〜

 

総ビリルビンは血液検査の項目としても用いられる、血中や胆汁の黄色い色素です。
総ビリルビンは間接型ビリルビンと直接型ビリルビンの2つからなり、肝臓の働きと密接に関係があります。

 

ビリルビンは次のように間接型ビリルビンと直接型ビリルビンに変化します。
1.赤血球が壊れる際に、ヘモグロビンが分解され間接型ビリルビンができる。
2.間接型ビリルビンが肝臓へ運ばれ、直接型ビリルビンに変化する。
3.直接型ビリルビンは胆汁の一部として、肝臓から胆嚢、十二指腸、小腸を経由し、腎臓や大腸から、尿や便として体外に排出される。

 

肝臓の働きが悪くなると、1〜3の過程にも影響がでるので、総ビリルビン値が変化します。

 

例えば脂肪肝は、日本人の4人に1人がなっていると言われており、中性脂肪が肝臓に溜まる病気です。
脂肪や糖分をとり過ぎる食事を続けていて、さらに運動不足の場合に、使いきれなかった脂肪や糖分が中性脂肪として肝臓に蓄えられます。お酒の飲み過ぎている人も肝臓に中性脂肪がたまりやすいです。血流が悪くなるので、全身の細胞に酸素や栄養分がいきわたらなくなり、疲れやすい、肩がこる、などの症状が出ます。肝硬変や肝臓がんへと進行することもあり、さまざまな生活習慣病のリスクも高めます。
脂肪肝や肝硬変など肝臓の機能が低下すると、肝臓で間接型ビリルビンから直接型ビリルビンへの変換ができなくなり、血中に間接型ビリルビンが増えるので、総ビリルビン値が上昇します。また、胆汁の排泄ができない場合にも、直接型ビリルビンが血中に増えるので、総ビリルビン値が上昇します。

 

胆管炎、胆管肝炎、胆嚢炎、胆泥症、胆石など肝臓内の胆管で病気が生じても総ビリルビン値が変化します。胆石などは自覚症状が少ないですが、進行すると胆汁が循環されなくなり、便まで胆汁が流れないので、白〜灰色になります。この場合も血中に直接型ビリルビンが血中に増えるので、総ビリルビン値が上昇します。